外国人特定技能人材は本当に戦力になる?現場の本音
特定技能外国人の採用が広がる一方で、
現場からはこんな声も聞こえてきます。
「本当に戦力になるのか?」
「教える手間ばかり増えるのでは?」
「結局、日本人の方が楽なのでは?」
制度上は“即戦力”とされる特定技能人材ですが、
実際の現場ではどう評価されているのでしょうか。
ここでは、製造業・介護業界の現場の本音をもとに、
特定技能外国人は本当に戦力になるのかを掘り下げます。
結論から言うと「条件次第で十分戦力になる」
結論からお伝えすると、
特定技能外国人は、条件が整えば十分に戦力になります。
ただし、
「採用しただけで即フル戦力になる」
という考え方は現場の実感とは異なります。
戦力になるかどうかは、
人材の質よりも、受け入れ側の準備と関わり方に大きく左右されます。
現場の本音① 仕事への姿勢は日本人以上に前向き
多くの現場で共通している評価が、
「仕事に対する姿勢がまじめで前向き」という点です。
特定技能人材の多くは、
・目的を持って来日している
・家族の期待を背負っている
・日本で働き続けたい意志がある
そのため、
欠勤が少なく、指示を素直に受け止め、
覚えようとする姿勢が強い傾向があります。
「やる気がある人材」という点では、
日本人若手より評価が高いという声も少なくありません。
現場の本音② 最初は戦力にならないのは事実
一方で、正直な本音として多いのが、
「最初から完璧な戦力ではない」という声です。
・専門用語が分からない
・日本独特のやり方に戸惑う
・曖昧な指示が伝わらない
これは能力の問題ではなく、
環境と文化の違いによるものです。
この段階で「やっぱり使えない」と判断してしまうと、
本来のポテンシャルを活かせません。
現場の本音③ 教え方を変えると一気に伸びる
特定技能人材が戦力になる現場に共通しているのは、
教え方を日本人向けから切り替えていることです。
・業務を言語化する
・手順を見える化する
・なぜそうするのかを説明する
こうした工夫をすると、
吸収スピードが一気に上がるケースが多く見られます。
「教えた分、必ず返ってくる」
これが、定着している現場の共通認識です。
現場の本音④ 日本人職員の意識も変わる
意外と多いのが、
「特定技能人材が入って、日本人側が成長した」という声です。
・指示が丁寧になった
・マニュアルが整備された
・属人化していた業務が整理された
結果として、
職場全体の生産性や雰囲気が改善したケースも少なくありません。
特定技能人材は、
単なる人手補充ではなく、
現場改善のきっかけになることもあります。
現場の本音⑤ 戦力にならないケースの共通点
逆に、「戦力にならなかった」と感じる現場には、
明確な共通点があります。
・とにかく忙しく、放置状態
・現場任せでフォローがない
・相談できる相手がいない
この状態では、
日本人でも定着は難しいでしょう。
「特定技能だから戦力にならない」のではなく、
戦力化する仕組みがなかったというケースがほとんどです。
まとめ|特定技能人材は「育てながら戦力化する存在」
外国人特定技能人材は、
魔法のように即戦力になる存在ではありません。
しかし、
・受け入れ準備を整え
・教え方を工夫し
・継続的に関わる
この3点ができていれば、
日本人と同等、あるいはそれ以上の戦力になる可能性があります。
人手不足が避けられない今、
特定技能人材をどう活かすかは、
現場のマネジメント力そのものが問われています。
「本当に戦力になるか?」の答えは、
受け入れる側の姿勢次第と言えるでしょう。